既存の戸建て住宅なり集合住宅においてその物件が賃貸ではなく持ち家であるならば、老朽化した内装を綺麗に模様替えしたり、あるいは居住人数の変化などに従って大幅に室内の様相を変化させることでその物件に新たな価値を授けることが可能となります。このようにして施す内装の工事計画をリノベーションと呼びます。

キッチンや風呂場などの壁や床が汚れているのを受けて工事を施して綺麗なものへと入れ替えたり（張り替えたフローリングなどはフロアコーティングするときれいな状態を保つことができるのでおすすめです）、家族が老齢に達して介護を必要する身となった為に自宅内をユニバーサルデザイン化して車いすでも異動できる手すりやスロープを取り付けたり、また築３０年を超えるような古い物件を内装外装ともに斬新なデザインへと変化させ、中身の構造自体は変わらないまでも外面的にはまるで完成したばかりの新築デザイナーズマンションのような雰囲気を醸成することも可能となります。こうなると、これまでには物件候補としては歯牙にもかけなかった人々からも一気に熱い視線を浴び始めるのは言うまでもありません。

もしも老朽化した不動産物件を長らく保有しているのであれば、このように外見と中身を大々的にリニューアルして賃貸物件として使いやすいように変化を遂げさせることによって、空き室も少なくなるでしょうし、すでに居住している人の満足度も大きく変容を遂げ、不動産としての価値も大幅にアップするはずです。もしくはリノベーション前提の物件として売ったり、リノベーションして売りに出したりすることも可能です。

リノベーション自体が若い人を中心に人気が出てきている今だからこそ、うまく波に乗りたいものですね。